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| ■めざそう“生涯元気” 第1回 健康寿命に目を向けよう■ |
| *健康寿命をのばす心構え |
| *自分の好きなことを楽しみ、前向きな気持ちを持ち続ける。 |
自分に対するポジティブなイメージは、それを持つこと自体が健康ということであり、健康寿命をのばすための原動力となります。
では、健康寿命をのばすために私たちは何をすればよいのでしょうか。生活習慣病の予防・改善は当然のことですが、これにプラスして、「自分のやりたいことをやりたいように一生懸命にやる」ことです。これにより、自分に対するポジティブなイメージを持ち続けることができるだけでなく、アルツハイマー性痴呆性疾患の予防にも役立つのです。
最近の研究によると、新聞を読む、本を読む、テレビを観る、美術館に行くといった知的活動に従事する時間が長い人ほどアルツハイマー性痴呆になるケースが少ないことが明らかになりました。簡単にいえば、痴呆性疾患を防ぐためには、頭を使うようにすればいいわけです。それはスポーツ観戦でも音楽鑑賞でも構いません。自分の興味のあることや趣味を楽しむことが脳に作用してボケを予防し、健康寿命をのばすことにつながります。
このように考えると、健康寿命をのばすことは、「自分は何がしたいのか」「自分とは何なのか」を私たちひとりひとりが問われていることと言い換えられます。
痴呆予防や老化防止のために、あれをしなければいけない、これはしてはいけないといった考え方ではありません。自分はどう生きたいのか。このことを常に考え実践することが、健康寿命をのばし、より充実した人生を送るために欠かせないこととなります。 |
| 【「加齢」は時間の流れ、「老化」は心身機能の低下】 |
| 歳をとることは、すべての人が同じように心身機能が低下していくことと誤解していませんか? 老いることには、「加齢」と「老化」の2つがあります。加齢とは、年齢が積み重なっていくこと。つまり時間の経過を意味します。一方の老化は、加齢とともに心身の機能が低下することをいいます。加齢は時間の流れですから、すべての人が同じスピードで進行しますが、老化のスピードは人によって大きく異なります。いわば老化は、個人差が広がっていくプロセスです。暦の年齢(加齢)と実際の年齢(老化)は違いますので、自分の精神年齢は○歳、体力年齢は○歳といったように、これらを暦年齢とは別に考えることで、老化への意識が変わってくるのではないでしょうか。 |
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健康寿命をのばすためには運動トレーニングも効果的です。運動トレーニングは高齢だからといって手遅れということはなく、また、トレーニングをすればするだけの効果が望めます。
仙台で60歳以上を対象に行われた研究では、運動トレーニングを半年間続け、体力の指標である最大酸素摂取量を測定したところ、5歳相当の若返りがみられたと報告しています。
こうした結果に加えて注目したいのが、この研究に参加した人たちの意識の変化です。多くの参加者は運動訓練に参加することで他の参加者という新しい友だちを得て、行動範囲が広がり、生活が変わったといいます。さらに、歳をとると「去年できたことが今年はできなくなった」という喪失感を常に味わっていたものが、老化は何かを失うプロセスではなく、新しい何かを得られること、新しい何かを始めることも可能だという意識を持てるようになり、自信がわいてきたといいます。この自信は、先のセルフエフィカシーを高めることになり、心身が一体となって健康寿命をのばすことにも結びつきます。 |
| 【高齢者にも効果がある運動トレーニング】 |
| 上記で紹介した、仙台市で行われた運動トレーニングの研究は、辻先生のグループが実施したものです。60歳以上の人60名を対象に、自転車エルゴメーターや筋肉トレーニングを週3回2時間ずつ半年間続けた結果、最大酸素摂取量が増加。5歳相当若返るという体力の改善が見られました。この研究を行うにあたって辻先生は参加者を公募。「若者と同じような運動訓練を行います」と告知したにも関わらず問い合わせは300件にも達し、辻先生は元気で意欲的な高齢者が多くいることを実感したといいます。この運動トレーニングへの参加をきっかけに交友関係が広がり、2年たった現在もそのときのメンバーがOB会を開いて合同ハイキングなどをしているとか。こうした生活への刺激は、ボケを防ぎ、健康寿命をのばすためにも大切だと辻先生は話しています。 |
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