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| ■めざそう“生涯元気” 第2回 からだの“中”から元気になろう■ |
| *現代食の問題 |
| *代謝に欠かせないビタミン等の栄養素が現代人には不足。 |
代謝に深く関わっているのは食生活です。しかし代謝という観点から現代の食生活を見ると、2つの大きな問題があります。
1つは、「栄養過剰の栄養失調」という点です。これは、三大栄養素(カロリー)である糖質(炭水化物)、脂質、たんぱく質は過剰なのに、それを代謝するために必要なビタミン、ミネラル、食物繊維といった副栄養素が不足している現代の食生活の状態を言い表したものです。「栄養過剰の栄養失調」の状態では、代謝はスムーズに行われません。ビタミンやミネラルは、栄養からエネルギーをつくるのにも、細胞を新しくつくるのにも、欠かせない栄養素だからです。
スムーズな代謝のためには、ビタミンやミネラルを、摂取カロリーに見合った分以上摂る必要があります。たとえばカロリーが10摂れているのにビタミンが3しか摂れていないと、理論上、エネルギーは3までしかつくることができません。残りのカロリー7は排泄できませんので皮下脂肪や肝臓に脂肪肝として、また、血管内腔に動脈硬化をおこし、やがては肥満そして生活習慣病へと発展していきます。 |
では、なぜビタミンやミネラルが不足するのでしょうか。
まず、野菜自体の栄養価が低下していることがあげられます。野菜の栄養価は50年前のものと比較すると20%から50%にも減少しています(【グラフ】参照)。
加工食品の浸透もビタミン等が不足する大きな要因です。加工は、ただでさえ少ない栄養素を「溶かす」「こわす」「削り取る」と同時に、カロリーだけを温存します。主食のお米でさえ、ぬかの部分についている食物繊維をはぎ取り、胚芽についているビタミンやミネラルを削り落として、でんぷんというカロリーだけを温存するというように、精米という加工が施されているのです。
輸送や料理も加工のひとつです。野菜に含まれるビタミンは収穫後、輸送に時間がかかるほど酸化していきます。お鍋に水と野菜を入れて煮れば、水溶性のビタミンは水に逃げますし、加熱すれば熱に弱いビタミンはこわれてしまいます。このように加工という作業は、貴重なビタミンやミネラルをそぎ落としてカロリーを温存する作業となり、「栄養過剰の栄養失調」に拍車をかけているわけです。
ふだんの食生活からはビタミンやミネラルを十分に摂取できない以上、もはやサプリメントによる栄養補給は必要不可欠な時代といえるでしょう。 |
現代の食生活における2つめの問題は、日本人特有の代謝システムや遺伝を無視した食生活が浸透していることです。
日本人は、古来からご飯を主食としてきた民族です。ご飯は難消化性のでんぷん質を多く含んでいるため、消化・吸収が非常にゆっくりしており、その結果、欧米人に比べて腸が長くなったと考えられています。長い腸をクリーンにするだけの食物繊維の摂取量があったことも、腸を長くできた要因でしょう。また、消化・吸収がゆっくりになるため、血糖値の上昇も緩やかで、すい臓から分泌されるインスリンの出もゆっくりです。
ところが日本人のように腸の長い民族が脂肪やたんぱく質を過剰に摂ると、代謝システムに負担をかけます。軟らかい加工食や欧米食を食べると代謝・吸収が早くなりインスリンを急激に過剰に分泌せざるをえなく、その負担の蓄積がやがて糖尿病をつくるのです。
食生活の欧米化は、高たんぱく・高脂肪で、最終的に高カロリー食となってしまいます。ところが、主食であるご飯に、欧米のメインディッシュである肉・魚料理を組み合わせた「主食+メインディッシュ」という奇妙な食事が当たり前になっているのが、現代の日本の食生活です。元来、「ご飯をおいしく食べるための副食」であったものが、「メインディッシュをおいしく食べるためのご飯」へと変わりつつあり、日本人特有の代謝に負担をかけ、肥満をはじめとした生活習慣病の増加につながっているといえます。 |
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