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| ■めざそう“生涯元気” 第2回 からだの“中”から元気になろう■ |
| 老化やさまざまな病気には、活性酸素が深く関わっています。体内で活性酸素が過剰に発生して体がサビついた状態になることを「酸化ストレス」と呼び、その抑制は健康寿命をのばすために不可欠な要素と考えられます。ここでは、酸化ストレスの概観を見たうえで、酸化を防ぐための主役的存在ともいえるCoQ10にスポットを当て、体がサビないように体の中から元気を取り戻す方法をご紹介します。 |
| 取材協力・監修 |
山本
順寛先生
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東京大学大学院工学系研究科化学生命工学専攻・助教授。専攻分野は生物有機化学。生体脂質の酸化などをテーマとするなかで、CoQ10の強い抗酸化作用に着目。ビタミンEとの関係や酸化ストレスマーカーとしての働きなどを明らかにした、CoQ10の抗酸化作用に関する研究の第一人者。 |
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| *酸化ストレスとは |
| *活性酸素が過剰に発生し、体がサビついていくことが酸化ストレス。 |
近年の研究から、老化やさまざまな病気の原因のひとつに体の「酸化」現象が考えられています。「酸化」を簡単に表現すると「体がサビる」ということです。
鉄は空気に触れサビると表面から変色し、それが進むと形が崩れていきます。私たちは生命を維持するために、呼吸をして体内に酸素を取り入れます(鉄が空気に触れるのと同じことです)。そのうち約2%が「活性酸素」と呼ばれる、大変不安定な物質に変化します。活性酸素は、外敵から体を守る重要な役割も果たしていますが、体内で大量に発生してしまった場合は、外敵だけではなく、私たち自身の体を攻撃してしまう危険な物質になるのです。
もちろん私たちは、発生した活性酸素の攻撃によるダメージを修復する機能を持っていますが、現在、私たちを取り巻く環境(欧米化したりインスタント食品の多い食生活や、精神的ストレス、排気ガスなど化学物質の多い生活環境)は活性酸素を多く発生させやすいのです。過剰な発生が続くと、ダメージを修復する機能が追いつかなくなり、体がサビていくことを止められなくなってしまいます。これが「酸化ストレス」が常に加わった状態となります。 |
酸化ストレス自体はほとんど自覚症状を感じさせません。わかりやすいものは、紫外線によるシミくらいでしょう。しかし、目には見えなくても、酸化ストレスは体内でさまざまな問題を引き起こすといわれています。その代表的なものが【図1】に表したものです。酸化ストレスは驚くほどに多くの疾患との関連が疑われています。
もうひとつ忘れてはならないことが老化との関わりです。老化は加齢とともに現れる、避けては通れない現象ですが、酸化ストレスなどによる細胞へのダメージが蓄積されていくことが、老化の進行を早めると考えられています。
活性酸素が過剰に発生し、それにより体内で受けたダメージの修復が追いつかなくなる状態が酸化の原因であることはお伝えしました。とくに、体内に存在する脂質は酸化されやすく、「過酸化脂質」となることが大変問題なのです。
たとえば、古くなった魚や肉が嫌な臭いに変化していくのは「過酸化脂質」が増えて食品の質が低下した表れです。脂質は私たちの体内に多く存在しますが、その中でも重要な場所が細胞膜に代表される生体膜です(これらは脂質を材料の中心としてつくられています)。細胞膜は単に細胞を覆う膜ではなく、細胞が生命維持のためにスムーズに活動を行えるように、外敵から細胞を守ったり、細胞に必要な栄養素や情報の受け入れに関わったりと、いくつもの大切な働きをしています。その細胞膜の主な材料である脂質が酸化されると、細胞自体の働きの低下につながります。
私たちの体は、60兆個もの細胞が集まってできあがっています。その細胞ひとつひとつがどのような状態であるかが体全体に大きな影響を与えます。活性酸素の攻撃によってダメージを受けた細胞が集まってつくられた体か、細胞のひとつひとつがイキイキと働き活動しているか、その違いが年齢なりの若さや、健康状態の違いとなって現れてくるのではないでしょうか。 |
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