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めざそう“生涯元気”
■アンチエイジング編 第1回 抗加齢医学とサプリメント■ |
| 抗加齢医学の大きな柱は抗酸化療法。サプリメントの果たす役目が重要に。 |
| *サプリメントの必要性 |
| *抗酸化療法の要は作用機序の明確なビタミンE・CやCoQ10。 |
抗加齢医学では、他の医学と同様に、データやエビデンスに基づく科学的な研究と医療の提供を志向しています。抗酸化療法においても同様で、抗酸化作用が明らかにされている薬剤やサプリメントが、その一翼を担います。
ところが抗酸化作用を持つ薬剤の中には作用が強すぎるものも少なくありません。活性酸素による酸化ストレスを考えたとき、たとえばミトコンドリア内でエネルギーがつくられる際にフリーラジカル過酸化脂質が生成されることがありますが、これを効き目の強い薬剤で抑えると、逆に細胞の活動が阻害されるケースも出てきます。
細胞に不利益になることなく、力強く確実に抗酸化作用を発揮するもの。それがビタミンE・CやCoQ10です。細胞の加齢変化、つまり私たちの加齢変化を食い止めるためのもっとも大切なチカラは、抗酸化作用を確実に発揮するサプリメントということになります。こうした理由から、同研究会はサプリメント療法をきわめて重要なものと考えています。 |
抗酸化について、最初に強い作用が見つかったのはビタミンEです。脂質の酸化を防ぐために生命が創り出した物質で、もっとも大切なものとされています。ところがビタミンEは、活性酸素とぶつかるとラジカル化し、抗酸化作用を発揮しないどころか、かえって脂質の酸化を促してしまいます。
そこで、ラジカル化したビタミンEは、元に戻してあげなければなりません。その役目を担うのがビタミンCです。ビタミンCはラジカル化したビタミンEを元に戻しますので(これを還元といいます)、ビタミンEとCを一緒に摂ることが必要となります。
さらに最近の研究から、ラジカル化したビタミンEを還元するためには、Eと同じ脂溶性であるCoQ10が大きな役割を果たすことが明らかになりました。
図5は、日本抗加齢医学研究会の幹事であり、また、第2回にもご登場いただいた山本順寛先生(東京大学大学院助教授)による研究報告です。37℃に保った血漿(血液の成分)を使用し、ビタミンE・CとCoQ10が過酸化脂質(脂質過酸化物)に対してどのくらいの時間、どのように働くかを明らかにしたものです。この研究から、次のようなことがわかりました。
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ビタミンCとCoQ10は過酸化脂質に対していち早く働く。 |
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ビタミンCは数時間、CoQ10は20数時間存在し、その間、過酸化脂質は生成されていない。 |
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ビタミンCがなくなっても、CoQ10が存在する間は、過酸化脂質の生成がほぼ完全に抑えられた。 |
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このように、ビタミンCとCoQ10は明確な抗酸化作用を持つことがおわかりいただけるでしょう。
さらに、ビタミンEが存在していても、CoQ10がなくなると過酸化脂質が増加することもわかりました。抗酸化作用を発揮して酸化されたビタミンEラジカルが、逆に脂質の酸化を促進するからです。これを防ぐためには、CoQ10によってビタミンEを安定化させることが必要だと報告しています。
つまり、抗酸化作用を望む場合には、ビタミンE・CとCoQ10をあわせて摂ることで、より確実な効果を期待できることになります。
CoQ10は年齢とともに減少します。化学反応を起こすなかでラジカル化し、CoQ10同士でダメージを与え合ったり、過酸化脂質が蓄積されるのに伴ってCoQ10も壊され、減り続けていきます。ここにCoQ10を補給する意味と必要性がありますので、この点を踏まえて抗酸化作用の発揮のためにCoQ10を十分に補給することが大切です。 |
最後に、私たちが日頃サプリメントを利用する際の参考とするためにも、抗加齢医学におけるサプリメント療法が今後どのように展開されていくのかを見てみます。
同研究会では、日本の現状のサプリメントの利用には2つの問題があるとしています。1つめは、サプリメントへの医師の関与がまだまだ少ないこと。サプリメントの豊富な知識を持ち、患者に的確に指導・アドバイスのできる医師をさらに増やすために、同研究会では、抗加齢医学とその中でのサプリメント療法の活用についての啓蒙・普及に力を入れています。
2つめは、1つめの問題と関連しますが、作用機序のはっきりしているサプリメントが決して多くはないことです。作用機序のあいまいなサプリメントでは医師が患者にすすめることは難しく、その意味でも、データやエビデンスのあるサプリメントの利用が不可欠です。こうしたことから、CoQ10は、抗加齢療法において医師が真っ先に活用するサプリメントのひとつになるとしています
サプリメント療法を行う際は、患者の加齢変化を検査によって明らかにし、足りなくなっている分を補給する、というのが基本スタンスです。自分の体調や加齢現象にあわせて適切な種類と用量を選択することが大切と言い換えられるでしょう。加齢現象の最大の元凶は酸化現象。その進展を防ぐために、私たちがもっとも身近にかつ有効に利用できるのが、サプリメントです。なかでもビタミンE・CやCoQ10など作用機序のはっきりしたものを毎日の暮らしの中に取り入れ、私たち自身で「抗加齢」を実践することが必要といえそうです。 |
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