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TOP特集 専門医は語るL-カルニチン[L-カルニチンの健康効果と摂取方法]
特集 専門医は語る
■L-カルニチンの健康効果と摂取方法■


実践女子大学食生活科学科 田島眞教授 取材協力・監修

実践女子大学 生活科学部 教授 田島 眞 先生
(2010年3月時点)
L-カルニチンの優れた健康効果に着目し、研究を進める実践女子大学食生活科学科の田島眞教授に、L-カルニチンの機能と有効な摂り方についてお聞きしました。


[体内のL-カルニチンは、加齢とともに減り続け、不足すると太りやすくなる]
-最近、話題の新成分L-カルニチンについて伺いたいのですが。
田島 ここのところ急にL-カルニチンが体脂肪を燃やす働きを持つ成分として注目を浴びてきていますね。でも、いちばん最初にL-カルニチンが興味をもたれたのは、食品中の生体成分の一つとしてです。タンパク質を構成するアミノ酸は、食品の中にはたくさんあります。それこそ何百種類とね。L-カルニチンは、その一種です。研究はそれっきりになっていたのですが、L-カルニチンが脳の働きに重要な成分であることがわかり、また研究がされるようになりました。もともとは、痴呆症にいい成分として注目されていたのですよ。それから、どうも脂質代謝にも関わっているらしいということが明らかになって。その研究は、ヨーロッパで進められてきました。そんな変遷があり、日本でも昨年12月に医薬品扱いだったL-カルニチンが食品として利用できるようになったことで、ダイエット効果が注目されるように。

-私たち日本人は、L-カルニチンが不足しているのでしょうか。
田島 L-カルニチンは、もともと体の中で合成されるものなので、基本的にはそんなに不足するものではないのです。ただし、この合成する力は、加齢とともに落ちていきます。人間の骨格筋の中のカルニチンの量は、20代が一番多く、それからどんどん減っていきます。若いときには体内に20〜25グラムほどありますが、80歳ではかなり低下します。若い人はL-カルニチンの不足を心配する必要はありませんが、やはり50歳を過ぎたら、外から、つまり食事や栄養補助食品で、積極的に摂ったほうが良いということになりますね。

-体内のL-カルニチンが不足すると、どのような問題が生じるのでしょうか。
田島 太りやすくなります。肥満により高脂血症、糖尿病などの生活習慣病を引き起こすことにもなります。

-中年太りに悩む人は、体内のL-カルニチン量 が不足しているというわけですか。
田島 そうです。L-カルニチンが不足しているということは、体脂肪が燃えにくい体になっているわけですから。それにしても中年太りの人が増えていますよね。太っている人というのは、飢餓の時代に少ない食料でも耐えて生き残ってこられたいい遺伝子を持っているということなのですが、現代の飽食の時代ではね。だから、できるだけ体脂肪を燃やしたほうがいい。そのためには、L-カルニチンが必要というわけですね。現代人の肥満の主な原因は、油の摂りすぎでしょう。

-揚げ物など、油ものを多く摂っているということですか。
田島 加工食品の利用が多くなったでしょう。加工食品は、見た目には油が多く入っているようではなくても、ものすごくたくさん入っているのですよ。例えば、ラーメンやハンバーガー、スナック菓子、レトルト食品など。油というのは、人間の味覚を脳内で麻痺させ、食べると美味に感じさせます。だから、つい食べ過ぎてしまうのですね。それに、油は1グラム9キロカロリーもあるし、吸収もいい。脂を燃焼する効果のあるL-カルニチンを摂っておかないと、皮下脂肪が溜まり、中年太りということになってしまうのです。

-内臓脂肪にも効果がありますか。
田島 はい。内臓脂肪は恐いですね。生活習慣病の元凶です。また、L-カルニチンは脳で不足すると、いわゆる痴呆症になりやすくなります。筋肉で不足すると、非常に疲れやすくなります。


[L-カルニチン不足は、脳細胞の減少を加速し、痴呆症を招くことに]
-L-カルニチンは、ボケ防止にも役立つのですか。
田島 そうです。L-カルニチンは、脳の働きにいい成分です。脳の働きとL-カルニチンの関係を研究する東京都脳神経研究所が行った実験(L-カルニチンを与えたネズミと与えないネズミの迷路実験)でも、L-カルニチンを与えたネズミの学習能力が高まったという結果が出ています。

-L-カルニチンは、脳の働きにどのように関与しているのでしょうか。
田島 L-カルニチンは、体の中でアセチル-カルニチンに変わります。このアセチル-カルニチンは脳に多く含まれています。脳のアセチル-カルニチンが不足すると、脳の細胞は壊れやすくなります。人間の脳細胞は、生まれてから日々、減っていく一方。1日に何万という数が壊れていっています。お年寄りの脳細胞は、生まれたときの半分ともいわれています。アセチル-カルニチンが不足すると、この脳細胞が壊れるスピードが早まる。それで、痴呆症になりやすくなるのです。

-アセチル-カルニチンは、どのような食べ物に含まれているのでしょうか。
田島 アセチル-カルニチンは、食品の中には含まれていません。L-カルニチンを摂ることで、アセチル-カルニチンは体の中で合成されます。つまり、L-カルニチンをしっかり摂っておけば、アセチル-カルニチンが増え、脳の働きを保ち、痴呆症を防ぐことができるというわけです。


[羊肉の足の部分に多く含まれるL-カルニチン。50歳過ぎたら、1日100mg]
-L-カルニチンはどのような食品に多く含まれているのですか。
田島 肉類に多く含まれています。特に、赤身肉の活発に動く部位、つまり足に多いですね。牛肉や豚肉などありますが、一番多いのは羊の肉。マトン(羊肉)のL-カルニチン含有量は、牛肉の約3倍、豚肉の約9倍です。

-マトンやラム(子羊肉)を食べれば、L-カルニチンをしっかり摂れることができるというわけですね。L-カルニチンは1日にどれくらいの量、摂ればいいのですか。
田島 摂取量ですか。そうですね、1日に数十ミリグラムを目標とすればいいと思います。若い人は、体内のL-カルニチン量が多いので、積極的に摂る必要はありませんが、50歳以上の人は、1日100ミリグラムは摂ったほうがいいでしょう。

-日本人には羊の肉は臭いがどうもという人が多いですし、スーパーマーケットなどでもあまり売られていません。羊肉よりも食べやすい肉で、100ミリグラムのL-カルニチンを摂るには。
田島 例えば、国産牛のステーキだと、100グラムで摂れます。

-年配の方が、毎日摂るには、魚介類のほうが食べやすいと思うのですが。
田島 魚介類の中でL-カルニチンを最も多く含むのは、赤貝。ですが、L-カルニチンを100ミリグラム摂るには赤貝を100グラム食べなければなりませんから、ちょっと難しいでしょうね。

-L-カルニチンは、朝食、昼食、夕食のいつ摂れば。
田島 太りにくい体質になりたいならば、朝食。L-カルニチンは摂って活動することで、体脂肪が燃えますから、活動前の朝がいちばん効果的ですね。

-若い人ならばいいでしょうが、朝から100グラムのステーキというのは、なかなか続けにくいと。
田島 摂りにくい場合は、栄養補助食品を利用するのもいいと思いますよ。

-体に脂肪を溜めないためには、肉をできるだけ控えたほうがいいのだと思っていました。
田島 もちろん、ステーキをたくさん食べれば食べるほどいいというわけではありません。肉を食べ過ぎれば、当然、脂の摂り過ぎ、摂取カロリー過剰になります。L-カルニチンを摂りながら、総カロリーを抑え、運動をすれば中年太りが防げるということです。


[中年太りにならないためには、L-カルニチン+CoQ10+ビタミンB1、それに運動習慣]
-栄養補助食品ならば、カロリーや脂肪の摂り過ぎを気にせずL-カルニチンが摂取できていいですね。運動も必要なのですか。
田島 寝ているだけで痩せるなんてありえませんよ。中年太りを解消したいなら、運動を伴わなければね。

-どのような運動を。
田島 ウォーキングなど、軽い運動でいいのです。近所のスーパーに買い物に行くにも、ポストに手紙を出しに行くにも、車という人が少なくありませんが、それを歩くようにするとかね。L-カルニチンを摂って、酸素を取り込む運動(有酸素運動)をすると、体脂肪が燃えます。

-太りにくい体質になるには、どれくらいL-カルニチンを摂り続ければいいのでしょうか。
田島 体質というのは簡単に変えられるものではありません。最低でも3週間は続けてください。

-毎日摂ったほうがいいのですか。
田島 L-カルニチンは体内に蓄積されるものではありませんから、毎日、継続して摂ったほうがいいでしょう。

-L-カルニチンの効果的な摂り方を教えてください。
田島 CoQ10と併用すること。ダイエット目的でL-カルニチンを摂るならば、これは肝心です。そのメカニズムから、L-カルニチンはCoQ10と摂ってこそ、中年太りの解消に効果を発揮するのです。いくらL-カルニチンをしっかり摂っても、CoQ10が不足していては、体脂肪は燃えません。CoQ10は、L-カルニチンと同様、加齢とともに減っていきます。それから、ビタミンB1も必ず一緒に摂るようにしてください。ぐんと効果が上がります。

-中年太りしたくないならば、L-カルニチンとCoQ10とビタミンB1をセットで摂ることなのですね。
田島 そうです。これら三つをセットで摂らないと意味がありません。それに加え、軽い運動を習慣づけることです。

-ありがとうございました。大変勉強になりました。

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