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| ■どこからが高血圧か?■ |
| [合併症を引き起こしやすくなるレベルの血圧が高血圧] |
高血圧は、病状がほとんど現れません。しかし放置すると、ある日突然、脳卒中や大動脈瘤破裂、心筋梗塞といった命にかかわる合併症を引き起こします。これらの合併症は、降圧することによって先送りできることが、1970年以降、数多くの大規模臨床試験によって立証されてきました。
では、高血圧と正常な血圧の境目はどこにあるのでしょうか。実は、この境界は明瞭ではありません。現代人の血圧は年齢とともに上昇していくため、どこから高血圧と定義するかを明確に決めることはとても困難です。
ここでいう境界とは、そのレベル以上の血圧になると、脳血管障害や心不全など血圧に関係する病気が発症しやすくなる境界のことです。つまり、合併症を引き起こしやすくなるレベルの血圧が、高血圧であると言い換えられます。 |
正常血圧か高血圧かの境界の決定にあたっては、たくさんの事例による検討を行うとともに、疫学的研究を基盤としています。近年は、優れた降圧薬の開発や臨床試験の成績が多数報告され、高血圧に対する考え方や判定基準も変わってきています。
欧米では、世界保健機構(WHO)・国際高血圧学会(ISH)や米国高血圧合同委員会(JNC)の作成した基準が広く利用されています。これらを受けて日本では、日本人を対象とした高血圧治療ガイドラインが日本高血圧学会によって作成されており、2000年に血圧の定義や治療が一新されました。
これによると、140/90mmHg未満を正常血圧、140/90mmHg以上が高血圧とされています。従来、140/90mmHg未満を正常、140〜159/90〜95mmHgを境界型、160/95mmHg以上を高血圧としてきたのに比べると、高血圧と判定される基準がより厳しくなったといえます。
また、高血圧を軽症・中等症・重症の3つに分類しているほか、より良い血圧管理の指標となる、120/80mmHg未満を至適血圧として分類しています。自分の血圧がどの分類に該当するか、あらためて確認してみましょう。 |
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血液が心臓から送り出されるとき
動脈内壁にかかる圧力が血圧。 |
■血液は、心臓から全身に送り出されます。このとき、心臓の強い収縮力によって血液が押し出され、動脈の壁に強い圧力がかかります。これを「血圧」と呼びます。心臓はこの収縮と拡張を繰り返し、全身に血液を循環させています。いわば血圧は、人が生きていくうえで欠かせないチカラです。
■心臓が収縮して、最大になったときの血管内圧を「最高血圧」または「収縮期血圧」といいます。上の血圧とも呼ばれます。
■逆に心臓が拡張して、最低になったときの内圧を「最低血圧」または「拡張期血圧」といいます。下の血圧とも呼ばれます。
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